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大槌だより 第25章 お花見

今年も桜の季節がやってきました。安渡の桜はまだ3分咲きといったところでしたが、急に寒気が入り込み寒さが厳しくなって、桜の開花もストップがかかったようです。

 避難所の時から炊き出し活動をされてきた盛岡の農家等の方々も継続的に安渡地区に入り支援を続け、花見を主催し、町民の方々に声をかけていただき、私たちも一緒に、楽しみました。

 風が冷たく肌寒い日でしたが肩を寄せ合いながら、足元には発砲スチロールのパネルを敷き詰め、地面からの冷気を遮断し、お酒も入り、渡地区の食生活改善委員会の皆さんがこの日のために用意した料理を楽しみながら、会話や歌や踊りなど盛りだくさんでした。

 高校生グループのなかで、通信制短期大学で保育士を目指す若者の学習もスタートし、送られてきた資料をもとに、レポートの提出期限や試験の受け方、スケジュールの確認なども行いました。

 おらが大槌夢広場では、最近復興食堂周辺で見かける高校生風の子等の相談を受け、情報交換を行ったり、安渡地区に新たに開設された「子ども夢ハウス(山口県の社会福祉法人が寄付を募って設立)」を紹介していただき、おらが大槌夢広場の中村氏とともに訪れました。

 高校生グループのなかで地元に就職した若者は、職場で揉まれたのか、精悍な顔つきに変貌していました。

言動もどこか落ち着いた感じで、いい変化がみられました。若者は日々変わっていくのを改めて感じました。

 今回で、大槌を訪れる資金がなくなりました。まだ被災地関連の助成金が採用までいたっていません。今後、活動の継続は難しい状況です。私たちが来るのを待ってくれる方々、たわいもない、雑談をするのを楽しみにしている人々がいます。なんとかならないものでしょうか・・・。

 

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