寒さが厳しさを増し、被災地に赴くボランティアの数が、ピーク時の半分を割ると言うような報道もされるようになりました。確かに雪の心配もあります。東北道は大丈夫か?沿岸部の天気も以前に増して気になる、そんな1月の活動でした。
継続して活動することの意味を、大槌に訪れるたびに感じます。1ヶ月にいっぺん程度ですが、顔を合わせるたびに、「良く来てくれたね」と手を取り、肩をたたき合う。そんな関係ができたことが喜びです。
12月に行ったネットワーク会議を受けて、月1回の交流イベントを行うことにしました。子ども向けには日常活動として実践しはじめた「駄菓子」を通じたサロン活動の拡大版、大人向けには料理づくりを通じた交流活動やアクセサリー・健康づくりの活動を行いました。
食材等の調達等は、地元のおらが大槌さんにお願いしていますが、ご考慮いただき、野菜などは下ごしらえしていただき、調理することよりも、できた後の食事会がメインで食卓を囲んで、会話を楽しむような感じでした。
しかし状況も変化し、みんなでつくり、みんなで食べるという雰囲気が出来上がり、寒さにも負けず、笑い声が絶えない、そんな感じになり、調理場も、食卓も楽しい声が聞こえてきます。本当にありがたいことですが、いろいろな仮設団地から安渡小学校にお越しいただいていることもあって、「うちの仮設でもやってほしい!」という声を聞くようになりました。とても手の回る状況ではないのですが、そうした声に応えてきたいとも感じます。
この日はよほど寒かったのか、水道の凍結が起こり、炊事が難しい状況もありましたが、おらが大槌さんの機転で、お湯を持ってきていただいたりして、助かりました。
今回は、大槌町の隣の釜石市にはじめて泊まることもでき、大槌まで多くの時間を過ごせることになりました。そうした時間的な余裕ができたことも、「みんなでつくり、みんなで食べる」ことにつながったと思います。
夜は復興食堂で1日の振り返り、岩間店長、佐藤剛さん、大槌町社協の菊池さんとも合流し、店長おすすめの「串カツ」「キムチ鍋」をいただきました。とっても美味して、食べ過ぎ、飲み過ぎになりました。
大槌で、かけがえのない方々に出会い、ひとり一人が必死に生きていることを感じます。
行くたびに、温かく迎えてくれて、笑いの絶えない時間が過ぎていきます。弱音を吐くこともなく、でも別れ際にみせる寂しげな表情がいつも心に残ります。ガレキの山はなくなりましたが、土台しかなく、何も残っていない、海まで続くだだっ広いこの場に、再び多くの光が灯るのはいつのことになるのか、先の見えない不安が襲いかかることもあると思います。
ちっちゃなことだけど、できるだけ行く、そしてお金を落とす。かかわりを持っている方々の気持ちが途切れないようにしていきたいと思います。
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