大槌町安渡地区との交流も、2011年8月から数えて10回目になりました。 8時間に及ぶバスでの移動後、レインスーツに長靴、ゴム手袋に身を包み、 大槌漁港へ。 3班に分かれて、カキ養殖用のカゴについた付着物を取り除く作業、カキの重さを調べ、仕分けする作業、ホタテの殻についた付着物を取り除き洗浄する作業、魚市場で競りに使用したカゴをブラシで洗い流す作業を行いました。
安渡仮設公民館に戻りエコバッグ作りのレクチャーを受け、翌日の準備を行い、震災語り部である関館長から映像も見ながら、講話を頂きました。
その後、当初からかかわりがある佐藤翔くんのガイドのもと、大槌町を巡り、 ベルガーディア鯨山のお庭で昼食、施設内を見学し、特に風の電話には思 い入れがあった参加者もいました。 旧役場、城山公園では大槌町を一望し、映像との違いや町の今を実感しました。 大槌北小きらり復幸商店街、母ちゃんハウスだあすこでは、地元の特産品等のショッピングをしました。
夕方から漁港でBBQを行い、朝の作業でお世話になった黒澤さん、 阿部さん、阿部さんのご親戚で歌う漁師の佐々木さんと親睦を深めました。 肉、野菜、焼きそば、加えて新鮮なカキ、シュウリ貝(ムール貝)、赤皿を蒸して、ホタテを生で、とにかく貝を食べるために、他の物はほどほどに、 美味しそうにほおばっていました。
翌日は、小川旅館の女将さんから震災後の状況や旅館の再開、現在の想いなどを伺った。 その後、安渡に戻り、仮設で暮らす方々とラジオ体操をし、談話室でエコバッグづくり、安渡を後にした。 唐丹町で3時代(明治、昭和、平成)の震災記念碑を見学、陸前高田で奇跡の一本松を車窓から見て、東京に戻りました。
ある都立高校では、単位取得に、ボランティア活動をポイント換算して 積み上げていくポイントリザーブを採用しているそうです。12時間が必要だったので、余計気になったのかもしれません。
この交流プロジェクトが続けててこれたのは、避難所で炊き出し、カラオケやアクセサリーづくりなどのサロン活動、地元のイベントへの協力(駄菓子売り、お楽しみ交流会など)を一緒に作り上げてきたことが大きく、 安渡地区の方々にとって、単調な日常とは違う非日常になる時間、他所から来た人たちと会話をし、つながることで、不安感や折れそうな心を和らげられ、安心を感じる機会になっているようです。 支援する支援される側という関係ではなくなり、ふるさとにいる家族に会うような感覚がお互いにあるように感じます。 心の拠り所になる活動といえ、3時間だけではなく、行った者だけが共有でき、その後も続く時間といえるのだと思います。
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