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大槌便り 第4章:一生の友だちになりたい

今回は、8月2日の子どもまつり、8月25日、広尾高校で行われた振り返りの様子をDVDにまとめた映像をアジトの面々に見てもらいました。

広尾高校からは「話し合いができなかった」、「時間が少なかった・・・」、「メール交換はしたけど、話していないから返信は・・・」満足度も参加者それぞれで大きな開きがありました。

印象的な言葉は「一生の友だちになりたい・・・。」そんな想いがお互いを紡いでいくのだと思います。

アジトでは、広尾高校生が思った感想とは異なり、「意外と話せた」という声もありました。ただ到着時間が遅れたことや片付けやレクリエーションに時間が取られてしまい、交流の時間が少なくなってしまったのは事実でした。

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10月29日に再び広尾高校生が安渡小学校を訪れることになります。今度は交流メインでの活動にしたい、そんな声があがっています。アジトの面々が企画を考えてくれることになっています。案として「ピクニック」「バーベキュー」「室内ホッケー」などなど挙げてくれていました。アジトの話し合いの様子や広尾高校へのメッセージをビデオに収めさせてもらい、広尾高校で見てもらうことになります。

今回も盛岡地域若者サポートステーションの新田さん、佐藤さんに同行していただき、ベーグルづくりを行いました。粘土ねるように強力粉を練り、形をつくり、焼き、思い思いの食材を挟んで食べました。もちもちとした食感、そして意外と腹持ちがいいのにびっくりでした。太地君は塾に、また翔君は試験中ということもあり、早々に引き上げることにしました。

翔君から「安渡小学校に久しぶりに来た」といわれました。仮設住宅に暮らす翔君も安渡小から自転車で30分ほど離れたところにいます。「僕は、同級生と話が合わなくて・・・、子どもや年輩の人と話すのが好きだった」と語ってくれました。「ここ(安渡小学校避難所)で、同世代の友だちができた」とも話してくれました。私たちが来ることで、再会できる友だち、地域があるのかなと思いました。

その後、新聞で見かけた「立ち上がれ、ど真ん中 おおつち」事務所を訪れる予定でしたが、場所がわからず、代表の芳賀さんにお電話したところ、わざわざお越しいただき、路上でお話しをさせていただきました。活動状況や様子などを伺いました。とても親切に、そしてまっすぐな想いに心打たれました。

また、大槌社会福祉協議会を訪れ、子ども支援を担当されている菊池さんにお会いしました。私たちの取り組みに共感いただくともに、今後の活動では力強い仲間をえたような感じになりました。

ピアサポーター・ユースワーカー・現地調査担当
石川 隆博Profile

公開日:2011年9月30日