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大槌便り 第12章:遠いが近い!大槌

2月25日には、東京でも冷たい雨が降っていました。寒さが厳しくなり始めた12月から、暗くなるのが早くなるなかでの走行や雪道への経験不足からの不安もあり、無理なく時間をかけて移動してきました。寒さや雪の影響もあってか、ここのところ比較的宿泊は取りやすかったのですが、25日の夜はどこも宿泊先は満室でした。遠野で辛うじて空いているところを見つけ予約をしていました。宇都宮を過ぎるぐらいから、雨が雪へと変わり、激しく降り続けていました。今回は広尾高校から寄付金を届けに大槌高校に届ける役割をもって、都立高校の教科「奉仕」の担当されている先生も参加してくれました。

福島県にある安達太良サービスエリアにたどり着いた時、福島飯坂インターから宮城県白石インターまでの区間が通行止めになったことを知りました。これまで高速で岩手まで行くのが当たり前だったので、この事態は全く考えていませんでした。いつも御世話になっている安渡分館長の関さんに連絡を入れ、大槌町の天候を聞くとともに、東北道の通行止めの状況を伝え、遠野までの道を教わりました。東北道を行けるところまで行こうと言うことになりしたが、結局福島飯坂インターで下りることになりました。道の渋滞は予想を超え、長蛇の列でした。

おらが大槌復興食堂の岩間店長から思いがけず、連絡をいただきました。「関さんところを訪ねている時に、石川さんからの連絡が入り、状況を知った、心配だったので、連絡をしました」とのことでした。とてもありがたいことでした。丁寧に道を教えていただきました。何かあれば連絡をくださいと不安が募るなかでとても心強く感じました。

国道4号線を北上し、あまりの混雑ぶりに、別のルートを考えるようになりました。既に15時すぎて、この混雑と止まない雪の状況から、とても遠野まではたどりつけそうにない、仙台がいいところかもしれない、と思いながらも、どうにかルートのメドが立ち、右折レーンに入り、混雑から開放され、農道のような道を先に急いでいました。

しかしその後、トラブルが起きました。走行中、車床が雪ですれて、耳を衝く嫌な音がしました。その音を避けるために左によってしばらくすると、車がいったん左に沈み、ガッタンと大きく揺れ、車が止まりました。

左前後のタイヤがパンクしてしまったのです。雪かきに出ていた方から、親切に近くの自動車整備の連絡先を教えていただき、来ていただくことになりました。遠野はなくなり、仙台までも怪しくなりました。

予約を断り、福島の知り合いに連絡をして、宿泊先の情報を得ましたが、桑折(こおり)地区では難しいことがわかりました。日も暮れ、心細い気持ちよりも、この先どうするかを考えていました。

業者が到着し、タイヤの状況をチェックして戻り、別の人がやってきました。こちらの状況も話した上で、再度調整をしていただき、この場でタイヤ交換することになりました。車を出て外で待つと寒さが身に染みます。遠くアヒルの鳴くことが悲しく響き渡っていました。タイヤが入れ替わった時には、周囲は真っ暗でした。ここに3時間はいたでしょうか、ラジオから東北道の通行止めが解除されたことを知りました。

さてどこまで行けるのか、どこが空いているのか、改めて宿泊先を探しました。とにかくこの雪で朝は路面凍結している状況も考えられるので、できるだけ大槌の近くまで行くことにしました。しかし沿岸部は満室だったので、どうなるのか。いろいろとやって北上に泊まることができることになりました。

復興食堂の岩間店長から何度も「大丈夫ですか?」とメールをいただきました。とても温かいメールで、道中を明るく照らしてくれたと感じました。その後は順調に進み、宿舎に着いたのは21時30でした。

◆◇◆

翌日は晴天に恵まれました。内陸から沿岸部に通じる道も大雪の影響で通行止めにもなっていて、関さんに連絡すると、「ゆっくりでいいから、こっちは大丈夫だから・・・」と声をかけてくれました。

大槌に到着したのは11時を回っていました。すでに料理づくりは始まっていて、いろいろな声が飛び交っていました。まさに「みんなで作り、みんなで食べる」そんな雰囲気になっていました。みんなでワイワイガヤバヤ、笑い声が溢れていました。安渡の高校生グループは、大槌青年協力隊(通称:OYCP)となり、関さんの厚意もあって、毎週日曜日に談話室を中心に10時から活動を行っています。常連も含めて、多いときには10人ぐらいが集まるようになってきて、子どもたちの声も多少は聞こえるようになってきました。

おらが大槌では、この日ご当地グルメ開発プロジェクト「おらいのおかずのつどい」を開催し、住民が1品ずつ「自慢の家庭の味」を持ち寄り、試食もしながら、さらに楽しい昼食となりました。またサポステでは、「うちの仮設にも・・・」の声に応えるべく、別の仮設での活動を行うこととなり、出かけていきました。

関さんから3月4日に、正式に安渡地区で慰霊祭を行うこと、ピアサポートも出店してほしいとの意向を伺いました。これまでお世話になってきた安渡地区。稲満さんや関さんをはじめ、地域の方々が気持ちを込めて創り出すイベントに声をかけていただける感謝の気持ちと参加できる喜びで、急ではありましたが4日に参加することを決めました。

関さんからDVDを通じて、安渡地区の過去を教えていただき、この地域の持っている人の力を改めて感じました。4日は、しっかり盛り立てていこうと決意を新たにしました。

更新日時: 2012/06/14  カテゴリ: 震災支援活動レポート
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