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大槌便り 第6章-4:アジトとの交流の旅④

片付けは、大人の方々を中心に行い、高校生は、安渡分館長の関さん、大槌町社会福祉協議会の菊池さんとの情報交換を行いました。

宿舎に到着したのは18時でした。ほどなくして、太地君も到着し、19時からの夕食には間に合うことになりました。ようやく本格的な高校生間の交流がはじまります。

夕食では、円形テーブルがあり、ちょうど高校生が座れる人数なので、ここに座ってもらい、みんなの顔が見られる(ちょっと恥ずかしかったかも・・・)ような状況となりました。

朝日新聞の原田さんも埼玉での取材を終えて駆けつけてきてくれました!これで全員集合となり、おいしい食事に舌鼓を打ちながら、会話も弾んでいました。


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20時から、夜のプログラムを行いました。それぞれが話したいことを付箋に書き出し、類似する内容の多い話題から、話を進めていきました。

「好きな○○」が一番多い事柄。地域(大槌、東京)について、高校生らしいのは異性について。

アジトからは「何で大槌に来たのか」といったことも話題にあがりました。

太地君、翔君が広尾高校生に「大槌のことを知ろうとしてくれてうれしい」「自分から進んできてくれたことがうれしかった」と伝えてくれました。

1時間のプログラムで、アイスブレイクとこの後のフリータイムのための導入といった位置づけで行いましたが、思いのほか盛り上げり、楽しい時間となりました。

あとは、自由に交流をしてもらいました。トランプをしたり、話で盛り上がったりと・・・、思い思いの時間を過ごしたようです。

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翌朝、朝食で顔を合わせたときには、ロビーで朝までトランプをやっていた・・・と話してくれました。7時には太地君、翔君が大槌に向かうため、できるだけ一緒に時間を過ごしたかったのかもしれません。眠い目をこすりながら、今日だけだからとがんばった姿、表情に満足感があふれ出ていました。

広尾高校生が帰りのバスのなかで、お互いをさらけ出し、楽しげに話していました。それを周りの大人たちがニコニコしながら聞いていました。うるさいとか騒がしいともいわずに・・・。「見守る」とはいいますが、こんな感じなのかもしれません。

「楽しかった」それが3日間の高校生の総括でした。次につながる一歩となったかなと思います。私たちにとっても、素敵な3日間となりました。

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ピアサポーター・ユースワーカー・現地調査担当
石川 隆博Profile

公開日:2012年3月2日